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記事更新日:2019年01月15日

MRは給料が良いですが、それだけの働きを求められます。
会社からは営業職として売上を求められ、医療現場からは専門性を求められますね。
激務やノルマで、精神的ストレスも多大です。
この記事では、MRが辛い原因とその対処法を中心に解説します。
MRを辞めるか続けるか迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。

1. 多くのMRが仕事が辛い・しんどいと感じる5つの理由

多くのMRが「辛い・しんどい」と感じる理由の、主なものを5つ挙げましょう。

①長時間勤務、時間が不規則
朝の卸訪問~病院訪問から帰社して、報告書提出や資料の準備に会議。病院の終業後に説明会を開いたり、土日は学会や研究会でつぶれることも多い。

②医療現場でMRは必要とされていないんじゃないか?
病院関係者に、ウザイと思われているのがわかる。医師・薬剤師はMRよりも知識があり、MRは病院内での立場が弱く、精神的に辛い。

③ノルマが辛い
製品力や地域性が問題なのに、売上ばかりを押し付けられる。ジェネリック薬との競合も激しい。上司からのプレッシャーもきつく、メンタルが弱いMRは辞める人もいる。

④どんどん専門化・高度化してゆき、勉強がしんどい
研修はあっても、薬学の基礎知識がない文系出身のMRは理解が大変。日々新たな情報が更新され、追いつくための勉強が辛い。

⑤自分の仕事が社会の役に立っているのか疑問で、仕事にプライドが持てない
結局は自社製品を多く処方してもらうのが仕事で、医療貢献になるのか疑問。製品力がなければ「お願い営業」になってしまう。

以上5つのように、MRは精神的にも体力的にもストレスフルで、辛い仕事です。

2. MRの仕事を辞めるべきか、続けるべきか?

MRの場合は給料が良いので、MRを辞めるとなると覚悟が必要です。MRの仕事は辛いけれど、辞めるか?続けるか?となると迷いますね。

選択肢としては、

  • そのまま今の職場に残る
  • MRそのものを辞めて違う仕事に転職する
  • MRのまま別の会社に転職する

の3通りが考えられます。
それぞれのケース別の事例と、迷った時の判断のポイントを解説しましょう。

2-1. ケース別の成功例と失敗例

選択肢として挙げた3つの事例を紹介します。考える参考にしていただければと思います。

2-1-1. そのまま職場に残るケース

「内資系の製薬会社で10年MRをやってきた。会社の業績は落ちているが、10年の経験を捨てて、他の仕事に転職するのはリスクが大きい。会社も少し前から領域担当制になったので、専門領域で経験を積んだら他の製薬会社に転職しようかなと思っている」

⇒転職のリスクも考えながら、自分の資産と将来を見据えて慎重に検討されたケースですね。
このように、残る場合でも「何とかなる」と思考停止せずに、自分の目標を持つことが大切です。

2-1-2. 即仕事をやめてしまうケース

「薬学部を出て待遇が魅力でMRになったが、営業活動が辛すぎて3年で辞めた。MRはポジティブ思考じゃないとやっていけない。文献調査や分析が好きなので、今はMSLに転職してノルマから解放されて、やりがいもあり転職して良かった」

⇒MRは向き・不向きがありますね。適性がないと判断したら軌道修正することも大切です。即仕事を辞めたものの、自分の強み弱みを把握して、経験を活かせる仕事に転職したのが功を奏したケースです。

2-1-3. 別の職場に転職するケース

「内資系大手のMRをやっていたが、MRとしてのキャリアアップを考えて、外資系のスペシャリティ領域に転職した。収入面ではやや下がったが、モチベーションが上がりMRとしてのやりがいがある。勉強や仕事は厳しいが、競合が少ないので営業面では前よりもやりやすい」

⇒MRの本質や自分の将来を考えて選択されたケースですね。収入も大事ですが、仕事に何を求めるかの価値観も大事です。この事例のように、ビジョンを描いてキャリア設計すると良い結果につながるでしょう。

2-2. 辞めるか続けるかの判断のポイント

辞めるか続けるか?迷う場合は、目先の辛いことから逃げるのではなく、何を叶えたいか?自分はどう在りたいか?という本質を考えることが大切です。

・現職場に残るか、または他の会社でMRとして転職するかの判断
・MRの仕事そのものを辞めるか続けるかの判断

この2点についての、辞めるか、続けるかの判断のポイントを解説しましょう。

2-2-1.そのまま職場に残るか、どうか?の判断のポイント

①MRになった動機や目的は何か?
②それは、今の職場で自分が努力することで叶えられるか?

例えば、扱いたい製品や領域が会社にないという場合は、会社を変えるしかありません。
自分の努力で解決できる問題か/会社の制度や製品の問題かを考えてみましょう。

MRになった目的が「高収入・安定性」ならば、普通は職場に残るという判断になるでしょう。
現職場で、スキルアップの努力をすれば目的は叶えられます。

職場に残る場合は、自社の将来性を見極めることも大切です。
開発パイプラインや収支構造をチェックすると、おおよその将来性がつかめるでしょう。

2-2-2.MR自体を辞めるか、続けるか?の判断のポイント

①働く上で、自分にとって重要な価値の優先順序は?(仕事によって得たい価値)

(能力の発揮/達成感/美的追求/人の役に立つ/自律性/創造性/報酬/ライフスタイル/身体を動かす機会/社会的評価/わくわくする体験/交流を持つ/多様な活動/仕事環境の中で)

②自分が仕事によって得たい価値と、MRの仕事によって得られる価値が大体合致するか?

MRの仕事自体を辞めたいと迷っている方は、自分の働く価値観とMRの仕事にギャップがあるのかもしれません。例えば、家族との時間や美的追求が上位で達成感や報酬が下位の価値ならば、MRの仕事を続けることは辛くしんどいでしょう。

もしも、能力の発揮や達成感が重要な価値観であれば、MRの仕事で得られやすい価値です。今すぐは難しくても、努力すれば自分にとってMRはやりがいのある仕事になると言えます。

3. MRを辞めたい!おすすめの転職先と転職の方法

MRからMRへの転職ならば、業界事情にも詳しいので、転職先を考えやすいでしょう。
しかし、MRを辞めて他業界や他職種への転職となると、一気に不透明さが増しますね。
MRを辞めて転職する場合のおすすめの転職先と転職方法を紹介します。

3-1. MRを辞めるなら転職先はどこがおすすめか

MRを辞めて転職する場合のネックは収入ですね。
収入の大幅ダウンを避けるなら、MRの知識・経験が活かせる仕事がおすすめです。

MRの営業スキルを活かせる転職先
  • 医療機器・用品メーカーや商社の営業職
  • 医療系人材サービス会社の営業
  • 医療向けシステム開発会社の営業職
  • 企業や健康保険組合向けの健康管理システムなどの営業
  • 医療関連の広告代理店営業職
  • 医薬品卸会社のMS
  • サービス・レップ
MRの経験や人脈が活かせる転職先
  • 医療系サイトの運営スタッフ
  • 医療系コンサル
MRの知識や経験が活かせる転職先
  • PMSモニター
  • MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)
  • 臨床開発モニター(CRA)
  • DI(ドラッグ・インフォメーション)
  • メディカル・ライター

MRからの転職先については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

MRから転職を成功に導くポイント集。おすすめの転職先は?

3-2. まずは転職エージェント(転職支援サービス)に相談する

転職する場合の鉄則は、在職中に転職活動をして内定を得てから退職することです。
しかし、忙しいMRは在職中に転職活動するのは大変です。また異業種への転職となると情報収集が肝心です。転職エージェントを活用しましょう。

転職エージェントは、転職活動のすべての工程を無料でサポートしてくれるサービスです。
求人の紹介はもとより、求人企業と求職者の間に立って、応募手続きや面倒な交渉を代行してくれるので効率的に転職活動ができます。さらに高収入や優良な求人は転職サイトには載らない「非公開求人」が多く、自分で探すのは困難なので、転職エージェントがおすすめです。

転職エージェントのサービス内容
  • 登録すると専任の担当者が付き、転職活動全般に渡って採用までサポート
  • 経歴や要望などをヒアリングして、キャリア相談や会社選びへのアドバイス
  • 条件に合う求人の紹介、非公開案件も多数
  • 応募書類のアドバイスや添削
  • 求人先への応募手続き
  • 面接選考のアドバイスや対策などのサポート
  • 面接選考の日程調整やセッティングをしてくれる
  • 入社時期や給料交渉、入社手続きなどの面倒な交渉を代行してくれる
  • 応募企業の求人背景や雰囲気などを教えてくれる
MRからの転職でおすすめの大手転職エージェント

転職エージェントのサービスは対応地域があります。上記の大手エージェントであれば問題ありませんが、他のエージェントを利用する場合は地域を確認してください。

4. MRを辞めずに続ける場合の悩み別対処法

やっぱり、MRを辞めずに続けるという選択をする方も多いでしょう。
第1章で、多くのMRが辛いと感ずる主な理由として、下記の5つを挙げました。

  • 時間が不規則、長時間勤務
  • 医療現場で、MRは必要とされていないんじゃないか?
  • ノルマの達成が難しい
  • 求められる知識がどんどん専門化・高度化してゆき、勉強がしんどい
  • 自分の仕事が社会の役に立っているのか疑問で、仕事にプライドが持てない

ここでは、MRの仕事を続けるための対処法・考え方を悩み別に解説します。

4-1. 勤務時間が不規則、長時間勤務が辛い

朝の卸訪問や病院の訪問時間は大体決まっているので、それ以外の時間はむしろ自分でコントロールしやすいでしょう。日中の待機時間の使い方がポイントです。待機時間に情報収集・資料の準備・勉強や報告書を済ますというように工夫しましょう。

・やるべきことの重要性と優先順序
・会社でないと出来ないこと、隙間時間で出来ることの仕分けと行動計画

長時間勤務でも、時間裁量権の大きいのがMRのメリットでもあります。そのメリットを活かすためには時間管理・自己管理が大切ですね。

4-2. MRは必要とされていないんじゃないか?

医師は超多忙なので、有用な情報でなければ時間を割いて話を聞いてはくれませんね。確かに専門知識は医師がはるかに勝っていますが、多忙な医師は日々の最新情報をチェックする時間がないのが実情です。医師がカバーできない最新情報を提供することがMRの存在価値を高めることにつながるでしょう。

医師がMRから伝えて欲しい情報
  • 自社医薬品の最新情報(効果・安全性・ガイドラインなど)
  • 医師自身の専門領域に関する最新情報
  • 服薬指導など、患者指導に役立つ最新情報

(※)公益財団法人MR認定センター「MR誕生100周年記念 MR実態調査」より

4-3. ノルマの達成が難しくて辛い

「現場の事情も関係なく目標設定される」という声があるように、ノルマ設定の理不尽さに不満を抱くMRは多いようです。製品のラインナップや担当病院・地域など、MR個人ではどうしようもない問題も多いでしょう。今までの営業活動を見直すことが重要です。

・従来と同じ方法では解決できない
・他人と同じことをやっていては解決できない

訪問規制などが厳しくなる中、メール・デティーリングの活用が進んでいます。会社提供のテンプレートではなく、独自の工夫で医師の評価を勝ち取るMRもいます。
目先のノルマ達成よりも、本質は医療貢献・顧客満足です。その裏付けとなるのは、学習量・情報量です。

4-4. 求められる知識がどんどん専門化・高度化して、勉強が辛い

MRは文系出身も多く、日々更新される専門知識を学ぶのは辛いものがありますね。
しかしMRを続ける限り勉強は必要で、勉強しないともっと辛くなります。
勉強のモチベーションを上げる最善の対処法は目標を持つことです。

MRとしてキャリアアップのために、何の勉強が必要なのか?目標を持ちましょう。
勉強しているMRは、転職してさらに年収を上げることも可能です。
本当に勉強が嫌いでしんどいなら、MRから他の仕事に転職するのも選択肢です。

4-5. 自分の仕事が社会の役に立っているのか疑問で、仕事にプライドが持てない

「会社は医療貢献を謳いながら売上第一で、医療現場とのギャップがある」と、多くのMRが疑問を持っています。他社製品に比べて効果が劣る自社製品を勧めるのは、プライドも傷つきますね。

製品力で勝負できなければ、結局お願い営業にならざるを得ません。
最たるものが期末の「詰め」ですね。多くのMRが感じている疑問は正当な疑問です。

売上は大事ですが、販促の仕方が問題だったわけで、それが訪問規制やプロモーション・コードに繋がっているわけです。今は変革の過渡期で、目指すは医療貢献&製薬会社の高コスト体質の改善です。

有用な情報を提供できるMRが生き残り、そうでない人はリストラされる流れは明白です。生き残れたMRは、MR本来のやりがいやプライドが持てるようになるでしょう。

そのためには、やはり勉強です。まず、社内でキャリアアップの方法を探しましょう。社内異動が難しければ、専門性を高めるための転職も選択肢でしょう。

辛い!しんどい!と思うと、袋小路にはまり込み視野が狭くなります。悩みのある時こそ、広い視野で柔軟に考えることが大切です。転職するかは別として、転職エージェントに相談してみると、自分とは違う視点でのアドバイスをしてくれるでしょう。

5. MRを辞めたい!よくあるFAQ集

MRを辞めたいという場合に、頻繁にたずねられる質問と回答例を紹介しましょう。

①女性MRの場合の仕事

Q) 女性MRが他分野に転職する場合のお勧めの仕事はありますか?
A) CRAやPMSモニターは女性が多く活躍しています。サービス・レップは、収入は多くはありませんが家庭と両立しやすい仕事です。薬学知識があれば、MSLやDIなども女性に向いています。

②男性MRの場合の仕事

Q) 男性MRの場合に、他分野への転職でお勧めの仕事はありますか?
A) 年収維持orアップを考えるなら、医療コンサルタントや外資系の医療機器メーカーの営業職は成績次第で年収アップも可能です。他分野への転職は年収ダウンを伴うことが多いですが、営業職は優秀な人材はそれなりの年収が期待できます。

③MRからの転職のポイント

Q) MRからの転職で失敗しないポイントを教えてください。
A) MRから他分野への転職で重要なポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
MRから転職を成功に導くポイント集。おすすめの転職先は?

④新卒MR1か月半

Q) 新卒入社で1ヵ月半のMRですが、研修が辛くて辞めたいです。
A) 研修は毎日が勉強・勉強ですね。MRはずっと勉強は付き物なので、勉強嫌いの人には向かないでしょう。試用期間中であれば履歴書にも記載しなくて良いので、辞めるのも選択肢です。しかし、せっかく入社したのであればMR認定試験に合格してから再考することをお勧めします。

⑤新卒MR半年目

Q) 新卒入社して半年の研修後に現場に配属になりましたが、現場のOJTでダメ出しの連続です。MRとしてやっていけるのか、自信がありません。
A) 研修と現場のギャップは皆が経験していることです。最初から上手く出来る人はいません。優秀な先輩をよく観察すること、メモを取る、疑問点は確認する、事前の下調べをするなど、OJT段階でMRの基本動作を身に付けることが大切です。半年で辞めると短期離職となり、次の転職に影響することも考えられます。

⑥新卒MR1年目

Q) 新卒入社して1年目のMRです。担当エリアを一人で回るようになりましたが、新米MRはロクに話しを聞いてもらえません。ノルマ未達が続いて、居心地が悪いです。
A) 新米MRは、まず信頼を得ることが大切です。1年目は修業期間であり、周囲も品定めの時期なので、誠実さが求められます。卸や薬局の定期訪問を確実にする、依頼されたことや返信は確実に行う、エリアの基本情報を頭に叩き込むなど、地道な努力が次につながります。

⑦転職回数

Q) 転職回数が多いと不利だと聞きました。過去に3回転職していますが、4回目の転職は難しいでしょうか?
A) 一般的には転職回数が多いと不利な傾向はあります(※)。しかし、同職種でキャリアアップのために転職する場合と、キャリアチェンジ転職が多い場合とでは採用担当者の見方は違います。MRは転職する方が多いので、MRとして同業他社への転職は多くても不利にはならないでしょう。
年齢や勤続年数にもよりますが、異業種→MR→MR→異業種の4回目転職の場合は、難しくなることが考えられます。MRの経験が活かせる仕事ならば、キャリアアップというストーリーも描けるでしょう。自分がどういう仕事観を持って転職する(した)のかを、きちんと説明することが大切です。
(※)リクナビNEXT「年代別の転職回数と採用実態(2017年 採用担当者300名に調査)

6. まとめ

MRは精神的にも体力的にもストレスフルで、辛い仕事です。
辞めたいという想いに駆られると仕事への意欲にも影響するので、溜め込まないことが大切です。

しかし、MRは転職組も多く、社内で気軽に話せる人がいないということが多いですね。
同期入社の同僚がいれば愚痴をこぼし合ったり出来ますが、担当地域などバラバラに散っているでしょう。
辛い!辞めたいと思っても、相談できる適当な相手がいないのが殆どだと思います。

辞めたいと思ったら、気軽に転職エージェントに相談してみましょう。
誰かに話すことで気持ちが整理できたり、自分を見つめなおす機会になります。
すぐに転職するつもりがなくても、「こういう案件があったら紹介してください」ということも可能です。

色々な選択肢を用意しておくと視野が広がり、現状の辛さも軽減されるでしょう。

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記事更新日:2019年01月15日

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