美容師を辞めたい!辛い理由と対処法まとめ

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美容師が辛くて辞めたいと悩んでいるのは、あなただけではありません。

今の職場に残るか?
他の店に移るか?
美容師に見切りをつけるか?

想いは千々に乱れますよね。

この記事では美容師を辞めたいと悩んでいる方のための、判断のポイントと対処法を解説します。

1. 多くの美容師が「仕事が辛い・辞めたい」と感じる5つの理由

過酷な労働環境で働く美容師は多いですね。
アシスタント期間は勿論、スタイリストになっても悩みは尽きません。

美容師が「仕事が辛い・辞めたい」と感じる理由で主な5つは以下の通りです。

・長時間労働
12時間勤務は当り前で、閉店後の練習などで14時間位は店にいる

・給料が安い
見習いは低賃金、スタイリストになっても指名が取れなければ20万円に満たない

・職場の人間関係
見習い期間は上下関係が厳しく、女性同士のマウンティングなどもある

・指名客が増えない
一部のスタイリストに指名が集まり、新米スタイリストには指名が来ない

・手荒れ・腰痛
美容師の職業病で、このために辞める人もいる

2. 美容師の仕事を辞めるべきか、続けるべきか

辞めたいと悩みの多い中で、美容師の仕事を続けるか、辞めるか?迷う方は多いでしょう。
辞めるか続けるか判断の参考に、事例と判断のポイントを紹介します。

2-1. 美容師を続けるか辞めるか悩んだ人の事例

美容師を続けるか辞めるか悩んだ人の事例を3例、紹介します。

①美容師を辞めずに、そのまま職場に残ったケース
②美容師の仕事をすぐに辞めたケース
③別のサロンに美容師として転職したケース
を見てみましょう。

2-1-1. 美容師を辞めずに、そのまま職場に残ったケース

アシスタント2年目で辞めたいと悩んでいたAさん(女性)の事例

お店は駅近くの繁盛店で忙しく、開店前の準備から閉店後はミーティングや練習で毎日終電近くになります。同期で入ったアシスタント4名のうち2名は1年目で脱落し、その分の作業も重なりました。そのため技術を学ぶ余裕が無くなり、目の前の作業に追われる日々に疑問を持ち、辞めたいと思うようになりました。

「辞めようか悩みましたが、ここで辞めたら今までの努力が無駄になると思い、美容師として一人前になるまでは頑張ろうと決めました」とのこと。

Aさんは、それから2年後にスタイリストデビューを果たしました。

「今の店では、結婚後に続けるのは難しいのは判っていました。結婚を機にサロンを辞めて、派遣美容師として働いています。9時~18時の契約で勤務時間は減ったけれど、スタイリストの時給は1400円なので月給は同程度。辞めたいと思っても頑張ってスタイリストになって良かったと思っています」

アシスタントは辛いですが、辞めるにしても美容師として一人前になってからなら、美容師経験を活かせる仕事があります。辞めたいと思っても「辛いけどここまでやる」と自分なりの目標を立てて、人生設計に合わせてキャリアを考えたことが功を奏したケースですね。

2-1-2. 美容師の仕事をすぐに辞めたケース

アシスタント1年目で美容師の仕事に見切りをつけたBさん(女性)の事例

職場の人間関係がイヤで辞めたいと思い、他のサロンに転職しようとしました。
しかし、また新入りとしてスタートと聞いて、美容師に見切りをつけることにしました。
「スタイリストになっても月給は20万円ちょっと。それなら今のうちに新しい仕事で経験を積んだ方が良いと思いました」と語るBさん。
PC教室に通いながら転職活動をして、今は営業事務として戦力になりつつあります。

美容師の将来性に疑問を持って辞めたいと思い、他分野にキャリアチェンジしたケースです。貴重な20代の時間の使い方をしっかり考えたことが良かったですね。

2-1-3. 美容師として別の職場に転職するケース

33歳スタイリスト8年(男性)Cさんの事例

「店は住宅街の中にあり、小規模で給料は安いものの働きやすい環境でしたが、最近は高齢化が進み客数は減るばかり。

他のサロンに転職しようとしましたが、女性美容師は歓迎でも男性で30代となると敬遠されるという現実に直面しました。20代のうちに、もう少し将来について考えておくべきだったと後悔しました。

色々調べて、ヘアカット専門チェーンは、男性が6割で、スタイリストも30代・40代が多いことが判りました。店長やマネージャー職などキャリアアップの道があるのが転職の決め手でした。固定給で福利厚生も充実しているので、結婚もできるかなと思っています」

サロンに拘らずに視野を広げて、美容師経験を活かせる業態を探したのが良かったですね。
転職するかは別として、辞めたいと思ったら美容業界の動向や転職市場の情報に触れて視野を広めておくことが大切だということがわかります。

2-2. 美容師を辞めるか続けるかの判断の5つのポイント

上記の3例では、自分の将来や望ましい働き方を考えて行動しています。
そして、視野を広げて柔軟に考えたことが成功につながっています。
今の職場や美容師の仕事を辞めるか続けるか?判断が難しいですよね。辞めたいと思った時の判断のポイントを挙げましょう。

  • ①自分は何を求めて、なぜ美容師を選んだのか?
  • ②その想い・希望は変わらないか?30代までに実現の可能性はあるか?
  • ③30代の望ましい姿に近づくステップ・方法はどんなことか?
  • ④今の職場(美容師)を辞めることがステップのひとつになるか?
  • ⑤転職すると近づけるか?どんな転職をすると良いか?

自分だけの視点では、自分のことしか判らないものです。第三者の視点や情報を知ることで、よりよい判断ができます。後ほどご紹介する転職エージェントに登録して、キャリアのプロに相談してみましょう。

3. 美容師を辞めたい!おすすめの転職先と転職の方法

美容師を辞めたいと思っても、一体どんな仕事があるのか?出来るのか?わからない・・という人が大半でしょう。美容師からの転職先の例を紹介しましょう。

3-1. 美容師の仕事を辞めて、他分野に転職する

美容師以外の分野でも、美容師の経験を活かせる仕事もあります。
美容師以外の他分野への転職の場合の転職先の例を紹介しましょう。

美容師の資格や経験が活かせる仕事
  • まつげエクステサロンの施術スタッフ
  • ウィッグ販売やウィッグ・アドバイザー
  • ブライダル企業のヘアメイク・スタッフ
  • 撮影スタジオの撮影ヘアメイクスタッフ
  • 美容業務用品を扱う卸会社やメーカーの営業職
  • 貸衣装業務を展開する企業や浴衣レンタルショップのスタッフ
接客スキルやコミュニケーション力を活かせる仕事
  • 美容部員やエステサロンのスタッフ
  • 受付やショールームの案内、フロント業務など
  • ヘッドスパやリラクゼーション・スパ
  • 販売職やカウンターセールス
  • コールセンターのオペレーター
  • 飲食・サービス業
  • 事務職

美容師からおすすめの転職先や転職ノウハウについて、詳しくは「美容師から転職するなら?成功に導くポイント集。転職先や履歴書まとめ」でも紹介しています。

3-2. 一般のサロン以外の業態や仕事で、美容師として働く

一般的なサロンは、シャンプーからパーマ、ヘアセットまでフルに対応します。
しかし、顧客やサービスを特化した業態もあります。
また、働き方もサロンに所属するだけではありません。

美容師としてサロン以外の業態や働き方をする
  • 福祉美容師、訪問美容師
  • ヘアカット専門店
  • ヘアカラー専門店
  • 業務委託型美容室
  • フリーランス、面貸し
  • 派遣会社に登録して美容師として働く

3-3. 転職の方法~転職エージェントというサービス

美容師から転職する方法として、最もおすすめなのが転職エージェントというサービスです。

転職エージェントは、企業と求職者をマッチングする転職支援サービスです。
転職エージェントに登録すると、専任のアドバイザーがあなたの経歴や希望をヒアリングして、条件に合う優良な求人を多く紹介してくれます。また採用選考まで転職活動全般に渡ってサポートしてくれます。無料で利用できるので、活用しない手はありません。

美容師からの転職でおすすめの大手転職エージェント

担当者との相性も大切なので、2〜3つの転職エージェントに登録すると良いでしょう。
転職エージェントはサービス対応地域が限定される場合がありますので(この記事で紹介する転職エージェントは問題ありません)、利用の際はサービス地域を確認してください。

転職エージェントのサポート内容
  • 経歴・労働条件や仕事の希望などをヒアリングして、転職相談に乗ってくれる
  • 求職者の経歴などから、強みや自己PRのポイントをアドバイスしてくれる
  • 応募書類作成のアドバイスや、添削をしてくれる
  • 面接選考のアドバイスや対策など協力してくれる
  • 面接選考の日程調整やセッティングをしてくれる
  • 入社時期や給料などの面倒な交渉を代行してくれる
転職エージェントを利用するその他のメリット
  • 求人案件が豊富で非公開案件もあるので、自分だけでは探せない仕事を探せる
  • 応募企業の職場の雰囲気などを教えてくれるので、転職後のミスマッチが少なくなる
  • 転職活動の不安が軽減し、心が折れそうな時に励ましてくれる

4. 美容師を辞めずに続ける場合の悩み別対処法

確かに悩みは多くて大変だけど、今は辞めたいと思っても頑張って美容師は続けたいという方も多いですよね。
美容師を辞めずに続ける場合の対処法を悩み別に紹介しましょう。

4-1. 長時間労働が辛くて辞めたい

店の営業時間によって拘束されるので、自分の努力ではいかんとし難い問題です。
営業時間は10時~20時という店が多いと思いますが、店の立地によっても異なります。
住宅街の立地では18時閉店という店もある一方、繁華街の店では21時閉店という店もあります。

  • 営業時間の短い店に転職する
  • 通勤時間も勤務時間に付随すると考えて、通勤時間がかからない店・方法を探す
  • 自分の目標・成長にフォーカスする

長時間労働はやむを得ないとして、それが大きなストレスになるかどうかが問題です。
自分の目標、目指して学べることを貪欲に吸収し、自分の成長にフォーカスするのが一番です。

4-2. 給料が安くて辞めたい

美容業界の給与水準は他業界に比べると低いです。
そしてアシスタントは、どこも殆ど低賃金なので、一日も早くスタイリストになることです。

美容師を続けるなら、技術を磨くこと、自分のお客を増やすことが給料アップにつながります。
スタイリストは、固定給と歩合給の割合が店によって違います。

  • 自分で集客力があるスタイリストは、歩合給の割合の高い店に転職する
  • 大手ヘアカット専門店では、半年の研修でスタイリストになれて固定給

4-3. 職場の人間関係が辛い

見習いとスタイリストでは、上下関係は当然と割り切ることです。
どの業界・職場に行っても、人間関係・上下関係の問題は付いて回ります。

仕事ができて自信のある人はマウンティングなどしません。する必要がないのです。
人を変えることは無理なので、自分で改善できることをやった方がはるかに良いです。

  • ひたすら自分の仕事や顧客サービス、スキルアップにいそしむ
  • 職場の人とは距離を置いて「観察」することで、対人関係能力の向上につながる
  • 陰口を言う人などは、「歪んだ可哀そうな人」だと割り切って、何を言われても相手にしない

4-4. 指名客が増えなくて辞めたい

指名は、お客様の満足度の表れと言えます。美容技術と接客技術・人柄の総合力です。
美容師はお客様との関係だけに注目しがちですが、お客様はサロン全体の様子をよく見ています。

アシスタントに横柄な態度で接している姿を見ると、イヤになることもあります。
当然ですが、自分自身の身なりや笑顔、親しみやすさなどは大事ですから、技術と共に日頃の自分磨きを怠らないことです。

  • 指名客の多いスタイリストを観察して、自分と何が違うのか考える
  • ヒアリングをしっかりして、どんな仕上がりを望むのか深く的確につかむ
  • 客7:自分3くらいの割合で、お客様の話を多く引き出し、しゃべり過ぎない
  • 話し好きな人と話しかけられたくない人の雰囲気を見分ける
  • お客様の褒め所を見つけ、さりげなく褒める

4-5. 手荒れ・腰痛が辛い

手荒れも腰痛も予防が最大の対策です。ひどくなってからでは治るのに時間がかかり、最悪ドクターストップで美容師を辞めたいと思っていなくても続けられなくなる人もいます。

手荒れ対策
  • 面倒がらずに手袋をはめる、薬剤が付いたら手洗い徹底、保湿クリームで保護
  • 就寝中は、クリームを塗って木綿の手袋をはめて寝る
  • 休みの日は集中的にハンドケア
  • 手荒れしていると思ったら、早めに皮膚科を受診
腰痛対策
  • 普段から正しい立ち姿勢を意識する
  • 中腰や中途半端な姿勢は避け、背骨を丸めず膝で調整する
  • 足に合った良い靴を選ぶ
  • ストレッチ、入浴

5. 美容師を辞めたい!よくあるFAQ集

美容師を辞めたい場合に、頻繁に尋ねられる質問と回答を紹介します。

①新人で美容師アシスタントを辞めたい

Q) 新人のアシスタントですが、スタイリストのアシストをするのかと思ったら、先輩アシスタントの小間使いです。先輩はアシスタント5年目です。一人前になるのに何年かかるのか先が見えません。アシスタントからスタイリストになるのに何年かかりますか?

A) 一人前になるのに、3年~7年と店によってかなり差があります。店の試験をクリアすることが条件なので、個人差があります。アシスタント段階で他のサロンに移ると、最底辺からのスタートになります。

②入社半年でアシスタントを辞めたい

Q) 入社して半年過ぎますが、長時間労働と練習で睡眠不足で毎日辛いです。食欲もなく、身体が怠くて朝起きるのが辛いです。我慢して1年以上は続けた方が良いのでしょうか?

A) 過労・睡眠不足はうつ病の引き金になります。改善の見込みがなければ、転職も選択肢です。確かに早期離職は不利ですが、健康を害してしまっては元も子もありません。若くて健康なら他にも仕事はあります。

③美容師1年目でアシスタントを辞めたい

Q) カットやスタイリングをしたくて美容師になったのに、1年以上も練習ばかりでお客様の髪をカットする機会はありません。ヘルプばかりでモチベーションが続きません。

A) ヘアカット専門店ならば研修を受けて半年でスタイリストデビューできる会社もあります。カットに専念できるので技術も上がります。

④美容師2年目でアシスタントを辞めたい

Q) 仕事にも慣れて後輩も出来ましたが、今度は後輩の練習指導が増えて自分の練習時間が思うように取れません。自分だけでも精一杯なのにパンク状態です。どうしたら良いでしょうか?

A) 練習体制を店長に相談してみましょう。朝は後輩の指導、夜は自分の練習などと言うように、ここまでなら出来る、どうすれば出来るかということを具体的に話してすり合わせることが大切です。後輩を指導することは自分の勉強にもなります。

⑤美容師3年目で仕事を辞めたい

Q) 3年間の下積みを経てJr.スタイリストになり3か月経ちました。しかし指名客が数人しかいません。店長のヘルプに回ったり、アシスタント時代からやっていることは変わりません。給料もあまり変わらず、指名客を増やす自信もなく、美容師を続けるか迷っています。

A) 同じ店でアシスタントから昇格しても、常連さんが多いとアシスタントのイメージが抜けきらない場合もあります。Jr.スタイリストを募集している他サロンに移るのも選択肢でしょう。給料が安いことが問題ならば、他の仕事に転職した方が良いかもしれません。美容師資格を活かせる仕事は他にもあります。

⑥美容師4年目で仕事が辛い・しんどい

Q) 美容師4年目で、やっとスタイリストになれました。でも基本給17万円+歩合給なので、指名を増やさないと手取りで20万円いかないこともあります。新規客も先輩スタイリストが優先なのでなかなか増やせません。

A) リピート率を上げる・通常のカットにパーマをプラスオンするなどの工夫もしてみましょう。お客様目線で接客方法を見直すことも大切です。業務委託型の店で個人事業主としての契約する方法もあります。宣伝集客は店がやるので頑張り次第で収入増が見込めます。

⑦女性で美容師を辞めたい

Q) 女性で美容師を辞めたいです。転職する場合にどんな仕事がありますか?

A)まつげエクステは最近求人が増えています。細かい作業が得意な女性に向いています。
土日休みを望むなら、事務系でしょう。事務職は派遣が多いので、家庭との両立も可能です。

⑧男性で美容師を辞めて転職したい

Q) 男性ですが美容師を辞めたいです。他の業界や職種に転職する場合に、どんな仕事がありますか?

A) 美容用品卸会社の営業職はお勧めです。美容院への提案・販売なので、美容師経験が活かせます。広告会社や人材サービス会社の営業職も、美容院との接点があります。

⑨美容師の仕事に向いていない

Q) 男なので女性客との会話が続かず、美容師に向いていないと同僚に言われました。確かに自分でも世間話が苦手で雑談力がないと思います。

A) ムリに話そうとせず、聞き役に回る方が好感を持たれることが多いです。適切な相槌やリアクションを心掛けると良いでしょう。髪の手入れ方法やセットのコツなど、美容師ならではの話なら出来るのではないでしょうか?

⑩辞めることを上司に言い出せない

Q) 身体が続かないので転職することにしました。ただでさえ忙しいのに自分が辞めると残る同僚に負担が行くと思うと、店長に言い出せません。

A) 自分の身体が第一です。人手の手配などもあるので、最低でも1ヵ月前には退職の意図を伝えておくべきでしょう。まず職場の就業規則を確認しましょう。法律的には2週間前に申し出れば良いことになっていますが、ギリギリになってからでは店も困ります。円満退職が望ましいですから会社のルールに従って手続きを踏みましょう。

⑪美容師から他の仕事に転職する場合のポイント

Q) 美容師から他の仕事に転職する場合の失敗しないポイントを教えてください。

A) 「美容師から転職するなら?成功に導くポイント集」で詳しく解説しています。

6. まとめ

美容師なら「辛い!辞めたい!」と悩むのは、誰でも通る試練でしょう。
悩むのは、よりよい姿を思い描くからです。

美容師を続けるにしても辞めるにしても、試練の乗り切り方でその後の幸福度が決まります。
今、正に悩みに直面しているからこそ、冷静に考える時です。

1人で悩んでいると、堂々巡りするばかりで良い方向が見つかりにくいです。
客観的なアドバイスを得て「正しく悩む」ことが幸せにつながります。
転職のプロである、転職エージェントを積極的に活用しましょう。

山に登るルートは、一つだけではなく色んな道があります。
柔軟に視野を広げて、頂上を目指しましょう。