教師を辞めたい!もう限界!辛い理由と対処法

本ページはアフィリエイト広告を利用しています。

教師・教員は「部活、保護者対応、学級崩壊」など、本来の勉強を教える以外の業務量が膨大です。
子供と関わる時間や授業準備の時間もろくに取れず疲弊しているのが現実ですよね。。。
精神疾患で休職する教師も多いです。
この記事では教師を辞めたいと思う理由と対処法、そして転職について解説します。

1. 教師を取り巻く過酷な現状

教師を辞めたいと思っても、すぐに辞める人は少ないです。
教師になる人は真面目で責任感の強い人が多く、何とかしようと努力する人がほとんどです。
しかし、そうこうしているうちに激務と心労で、精神疾患で休職する教師が増えています。

1-1. 教師は超・長時間労働!おまけに残業代なし

学省「教員勤務実態調査」によると、教師(一般教諭)の1週間当りの学内総勤務時間は、小学校で57時間25分、中学校で63時間18分となっています。大体、週に60時間=週5日勤務に換算すると一日12時間労働です。

過労死ラインを超える教員が、小学校で3割ほど、中学校で6割ほどいます。

おまけに公立学校の教員は残業代が出ません。教員には「原則として時間外勤務を命じない」という法律があります。教職調整額というのが僅かに支給されており、残業代はありません。

つまり、教師が自主的にサービス残業しているという形になっています。
しかし、断れない部活顧問や膨大な業務量で残業せざるを得ないのが現実ですよね。辞めたいと思うのも無理はありません。

1-2. この10年間で精神疾患による休職者が2倍に

文部科学省「学校および教員を取り巻く状況に関する参考資料」によると、教師の精神疾患による休職者は、平成13年から平成22年までの10年間で2倍になっています。病気休職者のうちの62.4%が精神疾患によります。

全労働者のうち一般の新人会社員は、労働条件・仕事がつまらない・会社の将来不安などが主な理由です。それに対して、新任教員は精神的な不調から離職する人が相当数いるという事実は、教員特有の事情と言えます。
退職まで行かなくても、疲弊して辞めたいと断れない部活顧問や膨大な業務量で残業せざるを得ないのが現悩む教師も多数います。

参考:若い教師を応援する会「新任教員の適応および成長支援に関する総合的研究」より「統計から見える新任教員をとりまく状況」共栄大学:和井田節子(2012年、科学研究費による基盤研究)

2. 教師を辞めたい4つの理由と対処法

教師は子供たちとの関わりや成長が喜びであり、そのためなら努力を厭わないという人は多いです。ところが雑務や保護者対応や部活に追われて、肝心の子供たちとの関わりや授業に注力できないという状況に置かれています。

ほとんどが制度や慣習・職場環境によるもので、教師個人の努力で改善できる状況ではないという点が辛いところです。教師を辞めたいと思う理由をまとめてみましょう。

教師・教員の仕事の辛さ
  • 雑用の多さ、激務、長時間労働
  • クラブ活動、部活の心労、指導
  • 学級運営の心労 学級崩壊、いじめ、問題行動
  • 保護者との対応 モンスターペアレント
  • 子供との関わり、指導力や教師としての限界や孤独感
  • 教育への思いと現実のギャップ
  • 職場の人間関係や学校の体質

辞めたいと思うのは、色々なことが積み重なって「もう限界!」となるケースが多いです。
何かが軽減するだけでも救われるでしょう。

辞めたい理由には色々ありますが、大きく分けると、以下の4点でしょう。

教師・教員が仕事を辞めたい主な4つの理由
  1. 労働時間に関わる問題
  2. 指導力や学級運営など、子供との関わりに関する問題
  3. 保護者対応などに関わる問題
  4. 職場の人間関係に関わる問題

2-1. 労働時間に関わる問題で辞めたい

部活は勿論、事務処理、報告書、職員会議、保護者対応、行事の準備、地域活動などなど、教師は本来の授業以外の業務量が膨大です。

・事務作業については、事務職員を増やして教師の事務作業を軽減する方向で動き始めています。軽減効果の程度にはバラつきはあるでしょうが、改善の方向に向かっています。

・部活は長時間労働の元凶と言われており、部活の在り方についても検討されています。
スポーツ庁から部活動の時間・休日の指針が出されたので、時間的には改善されるでしょう。

・部活指導については、学外の指導者を部活顧問にすることが認められるようになりました。
外部の適任者がいるか?という問題はありますが、改善の方向に向かうでしょう。

2-1-1.労働時間が辛い・辞めたい時の対処法

・長時間労働が主な理由で辞めたいと思っている方は、改善の可能性が高いので少し様子を見てみましょう。長時間労働が改善されると心身への負担がかなり軽減されます。そうすると、他のことに掛けられる余力も生まれるので、全体として改善されることが期待できます。今すぐ辞めることを待ってみる価値はあります。

・教師は学校も本人も勤務時間の管理意識が低いです。タイムカードを導入する学校も出始めていますが、未導入の場合は自分で勤務時間を記録しておき把握することが大切です。
労働基準法では、1か月に60時間を超える残業は禁止されています。健康管理も仕事のうちです。

2-2. 指導力や学級運営など、子供との関わりに関する問題で辞めたい

経験の浅い教師は、指導力や学級運営に未熟な点が多々あるのは当然です。一般企業でも入社後3年くらいは半人前です。しかし学校では学級担任になれば、ある種「一国一城の主」的な扱いになってしまいます。

他からは中々問題が見えにくい、他の人に相談しにくいという状況になりがちです。一人で問題を抱え込むと辛く、辞めたいと思うようになります。

子供は発育途上であり、大人よりもはるかに関わり方が難しいものです。30~40人もの集団をまとめていくこと自体が非常に難しいことです。子供と心が通じ合えずに「自分は教師に向いていない」と悩む先生は多いですが、大学卒業して直ぐ教壇に立って、最初から上手く出来なくても当り前です。

2-2-1.子供との関わり(指導力や学級運営など)が辛い時の対処法

問題や悩みを一人で抱え込まず、オープンにすることが大切です。
他の先生に相談してみる、或いは、外部の勉強会に参加して色々な人の話や事例を聞いてみるのも良いです。
学級運営が上手く行かない場合は、ルールによる管理強化に頼っていないか見直してみましょう。
「北風と太陽」の寓話があります。管理強化は表面的には即効性はありますが北風です。太陽は時間もかかるし大変ですが、心を開くのは太陽です。
適度な管理は必要ですが、行き過ぎると心を閉ざしてしまいます。教師個人に時間的・気持ち的に余裕がないと、太陽にはなれません。

2-3. 保護者対応などに関わる問題で辞めたい

モンスターペアレントを始め、自分勝手な要求や、逆に放任など保護者に関わる問題が多いです。
子供の問題行動は、家庭に起因することが多いものです。

本来家庭が担うべき躾や健康栄養管理・生活管理なども学校に求める傾向もあります。何もかも学校に押し付ける風潮が、教師を苦しめている面もあります。

また、子供の問題を改善したくても家庭事情が壁になって何とも出来ないということも多いです。
教師のプライベートの噂話や、時間問わず電話を掛けてくる保護者に苦しめられている方もいるでしょう。

2-3-1.保護者の対応が辛い時の対処法

モンスターペアレントについては、ひとまず話を聞いた上で、毅然とした態度で臨むことです。
電話の場合は、「会話を録音させて頂きます」と言って、録音しておきましょう。来訪なら複数で対応し、内容を記録しておきましょう。
学校の役割や自分の権限、出来ることと出来ないことを明確にします。管理職に早めに報告・相談することが大切です。
保護者には個人的な電話やSNSは教えないようにしましょう。日常生活でも保護者や生徒に見られているのは事実です。心無いうわさ話のネタになるような行動は避けるのが賢明です。

2-4. 職場の人間関係に関わる問題で辞めたい

職員室の雰囲気は学校によって、大変違いがあります。校長や管理職の影響が大きいです。
学校では、マネジメント能力は管理職個人の資質に委ねられているのが現実です。

良い管理職がいれば雰囲気は良くなり、悪い管理職が来るとギスギスした雰囲気になります。
公務員は利益を追求しなくてよいですし、管理職も数年で異動するので基本的に事なかれ主義になりがちです。

公立学校の教師は全国で3万人弱いますから、様々な人がおり中には問題教師もいます。
教師も人間ですから、普通の職場と同じように嫌がらせや保身、パワハラもあります。

学校の場合は外部との交流が少なく、内向きになりやすい傾向があります。学校が閉鎖的と言われる所以ですが、そういう空間で人間関係が悪いと辛いですし、辞めたいと思ってしまいます。

2-4-1.職場の人間関係が辛い時の対処法

・異動願いを出してみましょう。学校が変われば改善されるかもしれません。ダメ管理職が異動近いのであれば、少し様子を見るのもよいでしょう。
・職員室にいる時間を出来るだけ少なくして、教室や自宅で出来る作業は場を変えてやりましょう。

・人間関係は、どこに行ってもついて回ります。自分に問題のある場合は改善努力をする必要があります。そうでなければ、職場を変えてもまた人間関係に悩みます。
・職場環境に問題のある場合は、追いつめられる前に異動や転職するのも方法です。

部活や事務作業に関わる問題は改善される見通しがあります。
しかし、アクティブラーニング、英語教育、道徳、プログラミングなど…
次から次に教育方針の変更があり、対応する現場はどんどん大変になっています。

文部科学省の施策と現場の対応力がかみ合っておらず、現場はパンク状態です。
予算措置やサポートも不十分なまま、現場の教師が個人の努力で対応せざるを得ないというのが、教師の疲弊の元凶と言えるでしょう。

「教師を辞めたい」と疲弊して燃え尽きる前に、実際に転職を考えてみるのも方法です。

3. 教師・教員を辞めて転職する場合のポイント

教師は特殊な仕事なので、一般の民間企業に転職するのは難しさもあります。
転職は基本的に経験者優遇です。しかし教師は民間の業務経験はなく、他の経験応募者と比べると圧倒的に不利です。

教師の仕事で培ったスキルや・経験と接点のある仕事を探すのがポイントになります。しかし、自分が培ったスキルがどういう仕事に役立つのか?など考えたこともなく、転職活動のイロハを知らない人がほとんどでしょう。そのままでは良い転職はできません。

教師を辞めて転職する場合のポイントは大きく3つあります。

  • 自分のスキル・経験が活きる働き方や求人企業を探す
  • 自分のスキルや価値を客観的に捉え、応募企業との接点を探す
  • 応募書類や面接対策など、成功には転職ノウハウは必須

教師しか経験のない人が、これらのポイントを押さえて転職活動するのは困難です。そこで後ほど紹介する転職エージェントの活用が非常に有効です。

3-1. 仕事探しの方法

転職の仕事探しとしては、転職エージェント、転職サイト、ハローワークが一般的です。
ハローワークは正社員の優良求人が少なく、正社員希望の方にはあまり適していません。転職エージェント、転職サイトが主になります。どちらも無料で利用できます。

仕事探しのポイントは、視野を広げ、業種職種の選択肢を広げ柔軟に考えることです。
自分では思いもつかないけれど「こんな業種でこんな仕事もあるんだ」ということもあります。

3-1-1.転職エージェントを活用する

転職エージェントは、あなたの条件に合う求人企業を複数紹介してマッチングをしてくれたり、転職活動のあらゆる面をサポートしてくれるサービスです。

専任のコンサルタントが付き転職のイロハからサポートしてくれます。企業がどういう人材を求めているのかを熟知しているので、本人のスキル・経験と希望に合った仕事先を紹介してくれます。

教員・教師からの転職でおすすめの大手転職エージェント

3-1-2.転職サイトを活用する

転職サイトは求人の中から自分で企業を探して応募します。在職中に情報収集しながら転職活動するのは時間的に大変なので転職エージェントの方がおすすめですが、大手の転職サイトでは自己分析診断や転職活動ノウハウが充実しているので登録しておくのはおすすめです。

また、大手サイトでは、登録条件に合う求人をスカウトで知らせてくれるサービスもあります。今すぐではないけど転職を考えているという方は登録しておくとよいでしょう。

教師を辞めたいけど転職はしばらく先まで無理そう…という場合は、求人情報を見るだけでも参考になります。

教員・教師からの転職でおすすめの大手転職サイト

転職エージェントと転職サイトを組み合わせて仕事探しを始めてみましょう。

3-2. 教師・教員から転職する際の自己PRの考え方

教師という特殊性から、転職市場では一部を除いて、あまり評価は高くありません。
(ただし20代であれば柔軟性もあり、未経験職種でも市場価値はあります。)

教師は何でも屋で広範囲な業務をやってはいるのですが、いざ転職となると授業以外にアピールできるスキルがないと思う方は多いでしょう。

仕事のスキルには大きく分けて、テクニカルスキルとヒューマンスキルがあります。

教師のテクニカルスキル

テクニカルスキルとは業務遂行能力で、資格や数字で表されることが多いです。
例えば、TOEIC750点とか、簿記2級、営業経験3年など、客観的に判断できるようなスキルです。
勿論、教員免許や運転免許もテクニカルスキルです。(業務遂行に必要な仕事なら)

教師のヒューマンスキル

ヒューマンスキルはコミュニケーション力や交渉力、協調性など対人関係能力であり、どんな仕事でも必要とされる基礎力です。殆どの仕事はチームで行うので、企業はヒューマンスキルを重視します。

教師は両方のスキルをアピールできる

教師を辞めて転職する場合は、類似の教育関連ではテクニカルスキルとヒューマンスキルの両方をアピールすることができます。

未経験職種の場合は、恐らくその業務に必要なテクニカルスキルはないことが多いでしょう。しかし、テクニカルスキルは学習能力があれば入社してからでも身に付けることはできます。20代の市場価値が高いのは、入社後にスキルを身に付ける柔軟性と時間があるからです。

一方ヒューマンスキルは、個人の資質による面もあり一朝一夕には身に付きません。

極論すると、テクニカルスキルは後からでも可能だが、理解力があって人柄の良い人を採りたいというのが企業の本音でしょう。

ヒューマンスキルは仕事・人との関わりの中で磨かれるものなので、社会人経験がある方が高まります。
教師の場合はヒューマンスキルは大きなアピールポイントになるでしょう。

大事なのは、自分の価値をどのように見出し、応募業務に結び付けるかということです。

一般論として、教師の価値のプラス面とマイナス面を挙げておきます。

教師の転職市場におけるプラス面
  • 教師は一定水準の学力があり、理解力があるとみられる
  • 真面目さや規律性、責任感、コミュニケーション能力、観察力はあるとみられる
  • 人に教えることや子供と関わる能力があるとみられる
  • 集団をまとめる力や段取り力があるとみられる
  • 多くの仕事を同時進行するマルチタスク力と、激務をこなす体力
教師の転職市場におけるマイナス面
  • 「教える・子供たちと関わる」以外にコアになるスキルや専門性がないとみられる
  • 利益追求・コスト重視の民間企業とコスト意識のない公務員とのギャップ
  • ITスキルやビジネスマナーなど、一般企業で必要な基礎が不十分とみられる
  • プライドが高く、融通が利かないと見られがち
  • 経済活動に関わるビジネス感覚がない

自分のスキルと求人企業との接点が見いだせない場合は、転職エージェントに相談すると良いでしょう。

3-3. 転職活動のノウハウを軽視せず、プロから学ぶ

教師の転職で失敗する人の多くは、転職活動のノウハウを軽視しているのが原因です。
受験ノウハウと同様に、転職もノウハウを知ることによって成功率はグンとアップします。

転職は、求人企業と求職者のお見合いが成立するか否かです。
受験は成績次第ですが、転職はどんなに成績が良くても、求人企業との相性や、必要な業務にマッチしなければ成立しません。
自己流では自分のことばかりに目が行き、相手企業が何を求めるのかを見逃しやすいのです。

多くの転職事例を扱っているプロに相談するのが最も近道です。転職エージェントはこれまでに沢山の仕事を辞めたい教師の相談に乗っています。ここでは転職ノウハウの詳細は省きますので、転職エージェントに登録してアドバイスを受けましょう。

4. 教師からの転職先はどこがある?

教師を辞めたい時、転職先としてどういう仕事が考えられるか?一番気になることです。

①教師の経験を活かしやすい仕事
②教育業界以外の仕事

2つの考え方があるでしょう。

4-1. 教師の経験を活かしやすい教育関連業界の仕事

  • 学習塾・スクール・予備校の講師
  • 学習塾・予備校の運営に関わること(事務スタッフや管理者、室長)
  • 子供教室・幼児教室の講師
  • 関係の出版社の企画編集や営業
  • 教育関連のNPO法人などのスタッフ
  • 学童保育指導員
  • 放課後デイサービスの指導員
  • 児童発達支援施設の指導員やスタッフ
  • 児童館やこども広場などの指導員
  • 学校関連の非常勤講師など
    • 産休や病休の代理職員(臨時)
    • 特別支援教育支援員

教師からの転職先や転職ノウハウは以下の記事でも詳しく解説しています。
教員・教師から転職したい!転職先や志望動機まとめ

4-2. 教育関連以外の仕事

教育関連以外となると、未経験の職種になるでしょう。未経験の転職は、年齢により成功確率が大きく異なります。
正社員求人の場合は、35歳を過ぎると殆ど業務経験が必要なので難易度が上がります。

20代ならば、未経験職種でも求人は結構あります。
どのように働きたいか、入社してどのように貢献できるか?を考えることが大切です。

教師から教育関連以外への転職先として、営利追求ではない仕事や福祉関係など比較的馴染みやすい仕事を挙げてみましょう。

  • 公務員(公務員試験に合格する必要がある)
  • 一般社団法人などの公益法人の団体職員
  • 各種業界の団体(〇〇工業会、〇〇協会)の事務局
  • 社会福祉協議会の職員・スタッフ
  • 自立支援・就労支援施設のスタッフ
  • NPO法人のスタッフ

他に、営業や販売なども未経験者OKの求人があります。自分が魅力を感じる仕事を探しましょう。
まずは大手の転職エージェントに、キャリアや転職先の相談をしてみるのが近道です。

教員・教師からの転職でおすすめの大手転職エージェント

5. 教師を辞めた方がいい場合、続けた方が良い場合

教師を辞めたいと思っても、辞めて大丈夫か?という点をしっかり考えてみましょう。
教師を辞めた方がいい場合、続けた方が良い場合をまとめます。

5-1. 教師を辞めた方が良い場合

  • 心身共に限界に近く、続けると病気になりそうな場合
  • 本当は、子供が好きじゃないと気付いた場合
  • 教師を辞めてからの働き方やビジョンを考えている場合
  • 能力開発や専門スキルを身に付けたい場合(20代ならば0から始められる)
  • 収入・待遇ダウンも覚悟して、転職先で頑張る意欲がある場合

5-2. 教師を続けた方が良い場合

  • 35歳過ぎで、家族があり家計を担っている場合(ほぼ収入は確実にダウンする)
  • 病気休職中の場合(治癒して就業可能な状態にならなければ転職は無理)
  • 現状から逃げたい一心の人(転職して何をしたいのかがなければ、企業は採用しない)
  • 教師経験が1年以下の場合(イヤで逃げ出したと思われる)
  • 女性で出産しても一生働き続けたいと考えている場合(民間では、女性が正社員として定年まで働くのはまだまだ難しい)

辞めたいにしても続けるにしても、まず自分の気持ちをしっかり見つめることが大切です。
その上で、最も優先したいことは何かを考えることです。

民間企業はバラ色ではなく、サービス残業もあればパワハラまがいのこともあります。
多少のことは妥協しても、こういう生き方をしたいというものがあれば、転職してもまた辞めたいと後悔することはないでしょう。

6. まとめ

教員・教師の部活や事務作業については、改善される見通しはあります。
長時間労働が辞めたい理由の場合は、少し待って様子を見てみましょう。

教師を辞めたいと思った時は、まず異動願いを出してみるのが第一の方法でしょう。
例えば部活指導が負担なのであれば、中学校→小学校への異動も選択肢です。

必ずしも異動できるとは限らず、学校を変えて改善するとも限りませんが、可能性はあります。

辞めたいと思ったら、自分の気持ちに向き合ってみましょう。
教師の仕事は好きなのか?もう未練はないのか?
そして教師から転職した人がいれば、ぜひ話を聞いてみましょう。

「辞めたい」と思っている時は、その想いに囚われて袋小路状態になっていることも多々あります。視野を広げて、違う視点で見直してみることが大切です。

辞めたいと思った時は転職エージェントに相談してみましょう。第三者の視点でアドバイスが受けられるので、考えを整理できるでしょう。

一人で抱え込まずに、適切な相談者を持つことが大切です。

教師を辞めたいと思った時、転職するにしても辞めずに続けるにしても、消去法や諦めではなく、自分が納得する道を選びたいものですね。