お洒落なオフィスで、インカムをつけてにこやかに応対するオペレーター。
TVCMなどで良く見る姿で、きれいで簡単そうに思われます。コールセンターは時給も良く、求人も沢山あるので他職種から転職してくる人も多いです。
しかし、コールセンターの仕事はストレスが多く、離職率も非常に高いです。
「コールセンター白書2017」によると、新人オペレーターの離職率は30%以上という事業所が約半数です。50%以上という事業所も3割もあります。
これほど離職率が高いのは、コールセンターの仕事がストレスフルだからです。
コールセンターで働くストレスの理由を挙げてみましょう。
- 休みが不定期、シフトで勤務が不規則なので、予定が立てにくい
- クレームが辛い、罵声を浴びたりネチネチ嫌味を言われる
- 聞取りしながらの入力でミスが許されない、細心の注意が求められ神経をすり減らす
- 秒単位で時間に追われるストレス
- 常に録音・監視されているストレスや、応対品質チェックのストレス
- 評価されない、頑張っても適当にやっても時給は同じ
- テレアポはノルマがある
- 女性の多い職場で、人間関係が悪い
- 商品やサービス知識など、覚える知識が多い
などなど・・・。
見ず知らずの顔の見えない相手との電話は、それだけで疲れますよね。
「コールセンターから転職したい」「コールセンターの仕事がきつい」と思っている人は沢山いるでしょう。
そこでこの記事では、
- コールセンターから転職するならどんな仕事がおすすめか?
- 転職するか迷った時にどうすればいいか?
- コールセンターから転職を成功させるためのノウハウ集
を解説します。
コールセンターの仕事を辞めたいと思っている人はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
コールセンターから転職するならどんな転職先がいいか?
コールセンターから他の仕事に転職する場合は、どのような転職先があるのでしょう?
電話応対やヒアリングなどのコミュニケーション能力を活かした仕事はおすすめで、コールセンターから転職する人が多いです。
しかし、転職によって改善したいポイントは人それぞれに違うでしょう。
現状の問題改善につながる転職先を紹介しましょう。
コールセンターから事務職
事務職は定時勤務で土日休みを望む人におすすめの転職先です。
中途採用の正社員求人は少ないですが、転職エージェント経由であれば非公開求人はあります。
派遣会社では事務未経験者可の求人は沢山あります。
派遣では時給1500円前後、パートや契約では時給1000円前後です。
賃貸住宅管理会社の事務などは電話応対や入力のスキルも活かせます。
コールセンターからデータ入力
データ入力の仕事は、電話応対やクレームのない仕事を望む場合におすすめの転職先です。
殆どが定型フォームへの入力なので、未経験でもOKです。
電話応対がない分集中できタイピングスキルが活かせます。
雇用形態は派遣やパートなどが多いです。時給は派遣で1300円程度です。
コールセンターから営業職
営業職は頑張りが評価される仕事を望む場合におすすめの転職先です。
正社員求人は非常に多くあります。給料は固定給の場合と、固定給+歩合給の場合があります。
業務内容は様々でノルマ有の場合もあり。ヒアリングやコミュニケーションスキルが活かせます。
給料は概ね月給20万円以上で営業成績により収入アップが可能です。(地域や雇用形態によりかなり異なります)
コールセンターから受付やフロント業務
受付やフロント業務は、人間関係が煩わしくない職場を望む場合におすすめの転職先です。
学習塾や会員制カルチャーセンターなどの受付業務は少人数体制が多く、人間関係が比較的煩わしくありません。
仕事内容は会員管理や簡単な事務作業・ファイリングなどです。コミュニケーションスキルが活かせます。
月給は15~20万円前後(地域や雇用形態により異なる)です。
コールセンターから販売職や接客業
販売職や接客業は、お客様と直接対面するのが好きな人におすすめの転職先です。
雑貨、アパレル、食品、家電など色々な業種で販売職の求人があります。正社員求人もあり。
月給は18~23万円前後(地域や業界、雇用形態により異なる)です。
案内やカウンターセールス
ノルマのない仕事を望む場合におすすめです。ショールームやモデルハウスの案内や説明の仕事です。保険ショップや旅行会社のカウンターセールスもあります。
いずれも来店客への対応なのでノルマは基本的にありません。ヒアリングやコミュニケーションスキルが活かせます。
月給20~25万円前後(地域や雇用形態により異なる)です。
他のコールセンターに転職する
コールセンターでも運営組織や業務内容、管理の仕方などによって、仕事のしやすさは違います。コールセンターの経験を活かして、より良い条件の他のコールセンターに転職する道も選択肢です。
「労働政策研修機構」の分析を参考にすると、離職率などから、良いコールセンターを探す軸としていくつかポイントがあります。
- インハウス(企業内)かベンダー(外注)かの違い
- 規模(50人未満と50人以上の比較)の違い
- インバウンド(受信)かアウトバウンド(発信)かの違い
→インハウスとベンダーでは、インハウスの方が離職率が低く、賃金は良いです。
→大規模が必ずしも良いわけではありません。インハウスの50人未満が離職率はもっとも低いです。
→アウトバウンドよりもインバウンドの方が離職率が低いです。
上記の他に、コール数・ターゲットタイムの有無・裁量度なども離職率に多少影響を及ぼすとしています。
コールセンターの離職率の高さが応対品質低下やコスト増につながるため、最近では改善が進められています。そのため、優秀なスーパーバイザーやリーダー、オペレーター経験者は、より有利な条件で転職が可能です。
また分野によって難易度も違います。保険・金融・IT関連・薬品関連などは、高度な知識が必要なので研修も難しく教育期間も長いです。それだけに分野に興味が持てるかという点も重要です。
ちなみにコールセンターの平均年収は企業によって以下のようになっています。
- 正社員の場合・・・インハウス(500万円前後)、ベンダー(370万円)
- フルタイム有期契約・・・インハウス(250~300万円前後)、ベンダー(220万円前後)
- パート有期契約・・・インハウス(100~170万円前後)、ベンダー(120万円前後)
- 派遣社員の場合・・・インハウス(230~300万円前後)、ベンダー(280万円前後)
(※)独立行政法人 労働政策研究研修機構「類型別に見たコールセンターの離職率の分析」より
転職エージェントに相談して、詳しく企業事情を聴くのが近道です。
コールセンターから転職するか迷ったときどうすればいいか
コールセンターから転職するか迷っている方も多いでしょう。
- コールセンターを辞めて、全く違う分野の職種に転職するか?
- 今の職場を辞めて、他のコールセンターに転職するか?
- 今の職場でそのまま続けるか?
迷った時の判断のポイントと、ケース毎の体験談を紹介しますので、考える参考にしてください。
転職するか迷った時の判断のポイント
STEP①現職を続けるメリット・デメリットを紙に書き出す
自分にとって、現職を続けるメリットとデメリットを考えてみましょう。現状だけでなく3年後の自分や生活をイメージしてみてください。希望や目標を持てるのであれば、続ける価値があるでしょう。
例えば、2~3年経験を積むとリーダーになる人も少なくありません。さらに研修を受けてSVへの道も拓けるでしょう。
毎月一定の給料を得られる安心感も、生活の安定という点でメリットがあります。
一方、クレームを受け続ける環境で、仕事を離れても気持ちがネガティブなまま切り替えが上手くできないという場合は、続けることがデメリットになりますね。
同じ仕事でも、大事にする価値観によってメリット・デメリットは人それぞれに異なります。
STEP②「転職して叶えたいことは何か?」のビジョンを描く
転職するとしても、現状の問題改善だけが目的では、転職先で別の不満が生じることもあります。問題改善した上で、仕事を通じて自分がどうなりたいのか?という将来に向けてのビジョンを描くことが大切です。
例えば、電話応対だけでなく幅広いスキルを身に付けてキャリアアップしたい目的で、テレアポから営業職に転職して活躍している人もいます。仕事のやりがいを第一に考える人もいれば、家庭との両立を第一に考える人もいます。
3~5年後の自分が幸せであるためには、どんな働き方が良いか?そのために、どんな行動が必要か?考えてみましょう。
コールセンターからの転職~成功例と失敗例から学ぶ
次にコールセンターから転職した人の成功例と失敗例を集めてみました。参考に見てみましょう。
コールセンターを辞めて、全く違う仕事に転職した事例
成功例
小さな広告会社の事務職に転職。掃除から校正や資料作成まで仕事内容は何でも屋という感じ。ひたすら電話と入力に追われるストレスから解放されて、冗談を言いながらできる職場が楽しい。当初はPC作業に苦戦したが、必要に迫られてやっているうちに覚えた。給料は前より下がったが、転職して良かった。
失敗例
ファッションが好きでアパレル販売に転職したが、一日中立ちっぱなしの長時間勤務がキツイ。
社員割引はあるものの服を自腹で買ったり、美容院代にもお金がかかり、前より生活が苦しくなった。またコールセンターに戻ろうと考えている。
今の職場を辞めて、他のコールセンターに転職した事例
成功例
前職で3年以上やって新人の指導などもしていたが、リーダーの席が空きそうにないので転職。
1年ほどでSVの試験を受け昇格できた。残業が増えたりOPとは違う気苦労はあるが、やりがいがあり経験を活かして転職して良かった。
失敗例
時給が良かったので、新規のコールセンターに転職。しかし人数は居ても初心者が多く、問題が多発して職場はパンク状態。こっちにシワ寄せが来るのに、時給は同じではやっていられない。責任者も頼りにならず、職場はギスギスするばかり。転職したい。
今の職場のまま転職しなかった事例
コールセンターから転職しなかった成功例
入電処理が遅くて、同僚に嫌味を言われることもあり、辞めようかと思っていた。しかしリーダーが「ゆっくりでも確実に」と言ってくれて、続けていたら処理時間も早くなった。今度は自分も後輩に指導できればいいなと思い、リーダー研修を目指している。
コールセンターから転職しなかった失敗例
所長が変わってから急に管理が厳しくなり、息が詰まりそうで辞めようと思っていた。所が先に何人も辞めてしまい、言い出しにくくて続けている。しかし抜けた分だけシフトがきつくなり、疲労がマックス。新人が入っても直ぐに状況が良くなる見込みはないので、転職しようかと考えている。
どちらにしろ悩んだら一歩踏み出してみよう
コールセンターの仕事は、只でさえ神経をすり減らします。それに悩みが加わると辛いですね。
転職するか別としても、悩みを抱えたままにしておかないで、改善のために一歩踏み出してみましょう。
もしも未経験の職種への転職を考えているのであれば、年齢も大きな要因なのでできるだけ早い方が良いです。後ろ向きの気持ちのまま、ズルズルと続けるのは時間が勿体ないです。
転職するかは別として、まずは転職に向けた準備を始めましょう。
行動することによって前向きになれますし、他にも選択肢があると思うだけで、気持ちに余裕ができます。
まずは転職サービスを活用しよう
仕事で悩んでいても、適切な相談相手がいない場合が多いですね。
そもそも、コールセンターの大変さを共有できる人でないと相談相手になりません。
しかし、職場の同僚に相談するのは避けた方が良いでしょう。
転職エージェントは、コールセンターからの転職も多く手掛けているので、相談相手として最適です。
転職エージェントというサービス(転職支援サービス)
転職エージェントは、求職者に仕事を紹介する転職支援サービスです。
転職相談から採用選考、就業まで、転職活動全般に渡ってサポートしてくれます。
転職したいと思っても、キャリアや転職先を明確に考えている人は少ないでしょう。
多くはモヤモヤしたまま迷っています。転職エージェントは一人一人の事情に合わせて相談に乗りながらキャリアカウンセリングをしてくれます。
転職活動は精神的にも時間的にも、独りでは結構大変です。
転職エージェントに登録すると、応募も面接日程も担当者が窓口となって面倒な調整を代行してくれるので、気持ち的にも楽です。
大手の転職支援サービスは求人数も多く、非公開案件も沢山あるので、独力で転職活動するよりはるかに効率的です。
転職エージェントは、こんなサポートをしてくれる
転職エージェントのサポート内容を具体的に挙げましょう。
- 求職者の経歴や希望の働き方などをヒアリングして、キャリア相談に乗ってくれる
- 求職者の経歴などから、強みや自己PRのポイントをアドバイスしてくれる
- 経歴や条件に合いそうな求人案件を紹介してくれる
- 応募書類の添削やアドバイスをしてくれる
- 面接選考のアドバイスや対策、日程調整やセッティングをしてくれる
- 入社時期や給料などの面倒な交渉を代行してくれる
- 応募企業の求人背景や社内の雰囲気などを教えてくれる
転職エージェントはサービス地域が限定の場合がありますので、地域を確認の上利用しましょう。
転職サイトで情報収集する
転職サイトは、専任の担当者は付かず、自分で求人情報を検索してサイトから応募します。
転職サイトのメリットは、マイペースで気軽に応募できることですが、それだけに人気企業は応募者が多く競争率が高いです。
転職サイトはほぼ全国地域をカバーしていますから、地方の転職活動には必須です。
地方ではハローワークも有力な情報源ですが、求人の質にバラつきがあるので、転職サイト併用がお勧めです。
転職サイトは何と言っても、求人案件の豊富さが勝負です。まずは、大手総合転職サイトへの登録するのがお勧めです。その他に業種・職種特化型サイト、女性特化型サイトなど色々あります。複数の大手総合転職サイトを主軸に、他の特化型サイトも併用すると良いでしょう。
転職サイトの求人票を読み込むポイント
募集の意図を推察することがポイントです。
「未経験者可」は、未経験者でも応募可能だけど経験者がいれば、そちらを優遇するということ。「未経験者歓迎」は、未経験者を積極採用すると解釈できる。
「20代女性活躍中」とあれば、20代女性を優先し、30代や40代は後回しにされる可能性大。
年齢や男女比率などを掲載している場合も多いので、参考にしましょう。
大手転職サイトは求人情報検索だけでなく、様々なコンテンツが充実しているので転職活動の情報源としての利用価値も大きいです。
- 転職活動の基本知識
- 自己分析ツールや適職診断など
- 業界・業種分析や求人動向
- 転職セミナーやイベント、講習会など
コールセンターからの転職を成功させるポイント集
コールセンター・テレアポから他分野に転職する場合は、不安が大きいですね。
特にコールセンターしか経験がなく初めて転職の場合はどのように転職活動して良いのか判らないという方も多いでしょう。
ここでは転職活動の注意点や成功ポイントを解説します。
コールセンターから未経験分野への転職活動の注意点
- 転職活動は在職中に行い、内定を得てから退職すること
- 1年未満の短期離職は「すぐに辞める」と思われて、不利になることが多いので避けること
- 未経験職種への応募は、出来るだけ20代のうちに行うこと
- 応募する会社は、HPに乗っていない情報を転職エージェントから事前に収集する
- 「未経験でも高収入」などの甘い言葉はブラック企業の恐れがあるので注意する
- 友人と価値観が同じとは限らないので、友人の転職成功話を鵜呑みにしないこと
- 「30代モデル月給例」などの表記は注意。「基本給」と「残業代や歩合の有無」を確認する
履歴書
履歴書では学歴・職歴、志望動機、通勤可能か、健康状態などの大枠による一次フィルターです。以下の点に特に注意しましょう。
- 手書きの指定がなければ、履歴書フォームをダウンロードして入力してもOK
- 手書きの場合、間違えたら修正液の訂正でなく出来れば書き直すこと
- 学歴は一般的には、最終学歴のひとつ前からで良い
- 資格は仕事に関わる資格を書き、趣味に関わる資格などは趣味の欄に記入すること
- 履歴書の写真は専門の写真館で撮影する。撮影時の服装や髪型にも注意する
職務経歴書
職務経歴書は実務能力の有無、応募意欲、転職履歴、社風に合うかなどを見られます。
コールセンターの仕事は高度なスキルと集中力が必要なのですが、「誰でも出来る電話応対の仕事」と思っている採用担当者も少なくありません。コールセンターで得たスキルを応募業務にどのように活かせるかを、相手に判りやすく伝えることがポイントです。
- 職務経歴書は使いまわしせずに、応募先の業務に合わせて作成する
- コールセンターで得たスキル・経験が応募業務にどのように活かせるかを具体的に書く
- 自分なりに工夫した点や業務改善例など、小さなことでも良いのでアピールすること
- リーダーや指導係などの経験はアピールポイントになる
- 転職して目指すことや取り組み意欲を示す
- 幾つか転職している場合は、応募業務に関係ある職歴を重点的に書く
転職エージェントを利用すると応募書類のアドバイスも受けられます。応募先の「求める人物像」を転職エージェントに詳しく聞いて、応募書類は客観的な視点でチェックしてもらいましょう。
コールセンターから転職する際の志望動機
他の分野に転職する場合は、志望動機は意欲が非常に重要です。
なぜ、その仕事に応募するのか?どのように活躍したいのか?が伝わることがポイントです。
採用側にとっては、退職理由よりも活躍できるか?の方が重要ですが、すぐに辞められては困るので、退職理由を聞かれることが多いです。
例えば「マニュアル通りの対応から、自分の創意工夫をしてコミュニケーション力を発揮できる仕事がしたい」など、前職からの転職を前向きに表現すると良いでしょう。
コールセンターから転職する際の自己PR
コールセンターの経験をもとに、応募業務に活かせるスキルをPRしましょう。
例えば「コールセンターの仕事を通じて冷静かつ丁寧にお客様と対応する経験を積んで来たので、御社の○○の業務に活かせると考える」など、仕事経験をもとにPRするのがポイントです。
コールセンターから転職する場合でも活かせるスキルがあるはずです。
参考までにコールセンターの仕事で身に付くスキルを挙げます。応募業務に求められるスキルを重点的にPRしてください。
コールセンターの仕事で身に付くスキルの代表例
- 顔の見えない相手の気持ちをそらさずに会話する、電話応対力
- 相手の要求や用件を的確に聞取り素早く判断する、ヒアリング力
- 迅速正確に入力できる、タイピング能力
- マニュアルやフローに従って確実に業務を遂行する、規律性
- イライラしても冷静に対応する、感情のコントロール力やメンタルの強さ
面接
採用担当者は面接を通じて、応募者の意欲や仕事への取組み姿勢・価値観などを知ろうとします。自社の社風に合うか?業務遂行に問題ないか?自社の従業員と上手くやっていけるか?などを判断します。
敬語などは身に付いていると思いますが、面接ではトークスクリプトはありません。
自分の考えを自分の言葉で、率直に伝えることが大切です。
質疑応答
- 相手の目を見て話をしっかり聞き、要点はメモする。
- 質問の意図をきちんと理解する。理解しかねる時は、確認しても失礼ではない。
- 簡潔に、結論から話し、次に理由という順番で話す
- 入社後に期待される自分の役割を確認しておく
面接の事前準備
- 応募先の企業研究をして、業務内容をよく理解しておく
- 想定問答集を作り、模擬練習をしておく
面接の模擬練習をするだけで、面接の通過率はグンと上がります。
転職エージェントは面接対策も協力してくれます。事前準備や練習が成功のポイントです。
応募先の会社で働くイメージを持てれば、良いですね。何人くらいのチームで、どのように働くのか?転職後の業務の一日の流れなどを想像してみましょう。イメージがぼんやりしていたら、転職エージェントに詳しく業務内容や社内の様子を聞いてみましょう。
コールセンターからの転職についてのFAQ集
コールセンターからの転職に関してよくある質問と回答例を紹介します。
女性で派遣のコールセンターから転職したい
Q) 30代の独身で派遣として働いています。ミスをすると契約が打ち切られそうで、更新の度に不安です。
A) 派遣社員は40代・50代になると仕事紹介が減少する傾向があります。30代後半では未経験の職種への転職は難しいので、経験を活かして直接雇用のコールセンターに転職することをおすすめします。
男性でカスタマーサポートから転職したい
Q) カスタマーサポートで働く28歳です。正社員登用ありと聞いていたのに、一向に話が進みません。経験を活かせる正社員の転職先があるでしょうか?
A) 20代でITやPCの知識・経験があれば、IT企業やEC関連は正社員求人も結構あるので狙い目です。事務機の営業やシステム販売などの営業職も選択肢でしょう。
資格は取得した方がいいか?
Q) コールセンター以外の他の仕事に転職しようと思います。転職に有利な資格はありますか?
A) 運転免許はあれば転職の選択肢が広がります。コールセンターから事務への転職ならば、PC関連の資格を取得するとPCスキルの証明になり、採用側は安心感があるでしょう。業務により必要とされる資格が違うので、まず転職したい仕事を絞ることが大切です。
20代でコールセンターから転職
Q) コールセンターに勤めて1年の23歳です。将来性がないので転職しようと思いますが、今転職すると不利でしょうか?
A) 1年位で離職すると「すぐ辞めるのでは?」と思われます。また普通は3年程度勤続しないと職歴と認められないので、現職で3年は務めた方が良いでしょう。しかしコールセンターから転職したい目的が明確なら、第二新卒扱いのうちに転職するのも選択肢です。実際に転職するかは別として、一歩を踏み出して見ましょう。
30代でSVから転職したい
Q) コールセンターで7年働いてSVをやっています。SVの経験を活かせる他職種の転職先はあるでしょうか?
A) SVのマネジメント経験を活かせる仕事で関連性が大きいのは、ダイレクト・マーケティングやコールセンター提案・構築を手掛ける企業でしょう。ビジネスサポートを提案する営業職や営業企画も親和性が高いです。教育指導や電話マナーという点で、研修企画を手掛ける企業なども選択肢でしょう。
40代でコールセンターから転職したい
Q) 子育てが終わってからコールセンターに勤めて3年目の45歳です。SVやリーダーは自分より若く、自分は気にしていませんが煙たがられているようで居心地が悪いです。転職先があれば転職したいですが年齢的に難しいでしょうか?
A) コールセンターでも高齢者向けの業種がありますし、落ち着いた対応の出来る50代やシニアを積極採用するコールセンターもあります。未経験の職種の転職は年齢的に難しいですが、経験を活かせるコールセンターならば転職は十分可能です。
新卒でコールセンターを辞めたい
Q) 新卒でコールセンターに就職して1ヵ月で研修中ですが、詰め込み講義でパンク状態です。元々勉強が好きではないので、この先やっていける自信がありません。
A) どこのコールセンターでも基本的な知識や操作を覚えないといけませんが、内容を全部覚えなくても業務フローを見ながらやれば大丈夫です。研修中に逃げるように退職するのは考え物です。研修後までは頑張って、それから考えてみても遅くはないでしょう。
コールセンターに入社して半年後の転職
Q) 入社して半年たちOJT中ですが、ダメ出しの連続です。ミスをするとパニックになってしまいます。コールセンターに向いていないのかと悩んでいます。
A) トレーニング中のダメ出しやミスは、確実に業務を覚えるためと前向きに考えましょう。あと半年もすればデビュー可能でしょう。コールセンターから転職するにしても、デビューしてからの方が有利です。
コールセンターに入社して1年後の転職
Q) 損保のコールセンターに入社して1年になります。他の人は10~12か月で独り立ちするのですが、登用判定に受かりません。落ちこぼれのようで、転職を考えています。
A) 保険関係は難易度の高い方で、研修期間も長く独り立ちするのに時間がかかります。せっかく後一歩という所なので、今辞めると研修期間に学んだことが無駄になり勿体ない面はありますね。しかし登用判定に何度も落ちるようでしたら、物販関係のコールセンターも選択肢でしょう。
まとめ
コールセンターの仕事は、知らない人から見るとキレイで楽そうに思われますが、精神的疲労度も大きくて大変きつい仕事ですよね。「コールセンターから転職したい・・・」と思うのも無理はありません。向き不向きがあるのも事実でしょう。
経験を積んで慣れれば出来そうなのか?努力しても実を結びそうにないのか?
コールセンターの仕事の何にメリットを感じるか?
価値観によって違います。
現状の問題と自分の将来や価値観に向き合って、合わないと思ったら転職が選択肢です。
現職を続けるにしても転職するにしても、仕事を通じて何を得たいのか?を考えて行動してみることで、納得感を得て覚悟が出来ます。
迷ったり悩んだりすることは、より良い人生を歩むために必要なことです。
今の迷いを幸せな人生の原動力にしましょう。